工場内のデータを収集・活用して
歩留まり解析に貢献する
システムの概要
24時間×365日稼動する製造業向けの品質管理システムです。工場内の様々な装置から上がってくる様々な形式の大量データを蓄積します。歩留まり向上を目的として解析業務に使用するために、蓄積・加工・出力をリアルタイムで行う機能を持っています。
開発背景
既存システムは古いアーキテクチャ、一般的ではないOSやデータベース製品などで構成されていたため、保守が難しく非効率かつ高コストになっていました。
また今までは解析業務に使っていなかった詳細なデータが大量にあり、それらのデータを歩留り向上に活用すべく、拡張性と効率性、保守性をもったシステムをオープンシステムで再構築することになりました。
主な開発内容
既存システムの解析、新機能などの要件定義、基本設計、詳細設計、プログラミング、テスト、導入、データ移行などを実施しました。またデータ量が1000倍以上に増えることに対応するためのシステム基盤の設計・開発も行いました。
システムが本番稼働してからは、年々増え続けるデータに対応するためのパフォーマンス解析やパフォーマンスチューニングなども行い、24時間×365日のノンストップシステムの運用を支援しています。
開発技術
- 製造装置・検査装置から上がってくる各種データの変換・登録処理
- ウェハマップ画像データ生成機能の開発
- 一般のグラフコンポーネントでは開発できない特殊な品質管理グラフの開発
- Windows ServerにてNLBを使用した負荷分散とHA構成システム
- Unixにてクラスタウェアを使用したHA構成システム
- XML Webサービス(C#)によるSOAシステム(高い拡張性)
- Windows Workflow Foundationを使用してSOAとの連携(柔軟性)
- C/C++、Pro*Cを使用した高速なデータエントリ
- オープンソースソフトウェア(jQuery、JPEG2000ライブラリなど)の活用
- Oracle Database/Partitioning Option/Advanced Compression Optionなど
- 大量データ高速処理のための並列処理システム基盤を独自開発
- 大量データに対する統計計算処理